聖職者さんたちの役割
教会式は、キリスト教のルールにのっとって行われる結婚式のスタイルです。
父親に伴われた花嫁がバージンロードを通って入場し、新郎とともに永遠の誓いを述べます。
指輪の交換を終えたら、ライスシャワーやフラワーシャワーの降る中でゲストの祝福を受けながら退場していきます。
荘厳さと華やかさの入り混じった、魅力的な雰囲気に満ちています。
教会で挙式を行う場合、通常は牧師、あるいは神父・司祭といった名で呼ばれる聖職者が立ち会うこととなります。
これは、かつてキリスト教世界では聖職者の承認がなければ正式な婚姻とは認められなかった時代の名残です。
彼らは神聖な結婚を神に報告すると同時に、世俗的な認証機関としての役割をも果たしていたのです。
現代の挙式、とりわけ非キリスト教徒が多いわが国においては、彼らの役割はもっぱら儀礼的なものです。
ただ、第三者の面前で誓いを立てることはその重要性を高める効果があるので、一種の「証人」としての役目を担っているものと考えられます。
教会式挙式でおこなわれるライスシャワーの起源と意味
真っ白なウェディングドレスと、タキシードに身を包んだ新郎新婦が永遠の愛を誓う教会式挙式。
この挙式のエンディングを締めくくるのにおこなわれるのがライスシャワーで、教会から出てきた新郎新婦に向かって参列者がお米を投げかけます。
このライスシャワーの起源はフランスで、15世紀頃に庶民の間でおこなわれるようになりました。
元々は秋に結婚式をおこなった新郎新婦に対して、一生食べ物に困らない生活を送れるようにという願いを込めたおまじないだったのが始まりです。
また参列者ではなく挙式を取り仕切る神父のみがおこなっており、一種の結婚式の儀式としてなされていました。
その後、16世紀になると参列者全員がおこなうようになりますが、お米は貴重な食糧だったので白い小石を米に」見立てて投げかけるようになります。
現在では世界各国でなされる挙式の締めくくりとなり、米だけでなくカラフルなゼリービーンズも使われるようになりました。